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CONTENTS
(1)血管新生とはなにか? (2)血管新生とガン (3)血管新生と乾癬 (4)血管新生とリウマチ様関節炎 (5)変型性関節症での血管新生
(6)血管新生と加齢性黄斑変性症 (7)血管新生のバランス (8)軟骨には血管新生の抑制能力がある
(9)軟骨にはマトリクス メタロプロテナーゼ(MMPs)の抑制能力がある
NO6
血管新生と加齢性黄斑変性症
 加齢性黄斑変性症(ARMD)は60歳以上の北米アメリカ人に多い。パーセンテージは報告されたスタディーによって異なる。1977年のフラミンガム・アイの研究で65歳から74歳の人に6.4%の有病率が、75歳以上の人で19.7%の有病率が報告された。その他の米国でのスタディーで75%以上の被験者の有病率がみられた(Ferris 1983)。
 黄斑変性症の広い定義はないがARMDはさまざまな症状の発現についての明確な診断基準は困難であり、黄斑は老化によって普通に起きるものである。フラミンガム研究(Leibowitz 1980)で、色素沈着の変化が30分の20以下の視覚鋭度(visual acuity)であれば、眼は黄斑変性症であるとみなされる。視覚鋭度の変化は白内障や他の眼球症状には関係ない。
 ARMDは乾燥、萎縮性の黄斑変性症と湿性、浸出性黄斑変性症の二つのタイプに分けられる。乾燥、萎縮性の黄斑変性症では、網膜の色素性上皮単細胞層で徐々に間引きが起こり、これが萎縮性プラークを形成し、視細胞の同時喪失のため、中央の視覚鋭度の不可逆的な低下によって伴われる「ジオグラフィック・アトロフィー(geographic atrophy)」と呼ばれる黄斑部を形成する。
 浸出性の黄斑変性症においては脈絡叢新生血管が色素沈着のみられる黄斑部(視覚の網膜中央部に位置する部分)に形成される。血管新生は浸出や網膜下の出血に関係があり、しばしば繊維組織の形成によって、のちに中央の視覚を低下させる円盤状の瘢痕形成過程へとつながる。
 視覚の低下度は黄斑上の円盤状瘢痕で覆われたエリアに比例する。網膜下の新生血管の症候は色素沈着の変化に関わらず、たいへん良い視覚鋭度をもっている眼球に急速に現れる。浸出性の黄斑変性症は最も厳しい症状であり、65歳以上の北米人の法的に登録された盲人の第一原因である。
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